【お役立ち情報】Amazon出品ページからカートが消えた!?原因と対策方法3選を解説(製品コード登録商品編)

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2023年10月、日本のAmazonでは初の「Prime感謝祭」が開催されました。例年より一足早く年末に向けてのセール商戦が始まり、ここからブラックフライデー、年末商戦セールに挑もうとされているAmazon出品者様も多いのではないでしょうか。

その中で、

・相乗り出品者がいないのにカートボックスがとれていない⋯
・相乗り出品者も含めてカートボックスを取っている出品者がいない⋯

といった事態に遭遇していませんか?

カートボックスの獲得はAmazonでの売上を左右する重要なポイントです。
カートボックスが獲得できていないとAmazonユーザーにとっては買い物がしにくくなり、出品者にとっては「販売個数・売上」に大きく影響が出てしまいます。

獲得できていない理由はいくつかありますが、その中のひとつとして「製品コードを登録していることが一因」である可能性があります。
今回は、出品者の多大な機会損失を起こしかねない『カートボックス非表示』の事象と要因、対策方法について【 製品コード登録商品編 】を解説いたします!

カートボックスの表示と非表示

カートボックスを理解することは、Amazonで売上を上げていくために必須の知識です。

なぜなら、

 カートボックスが獲得できない=売上が上がらないことに直結

と言えるからです。

「カートボックスとは何かわからない⋯」という方は、まずは下記の記事をお読みいただくことをおすすめいたします。

カートボックスの基礎知識についてはこちらの記事をご参考ください⬇︎

【初心者向け】Amazonカートボックスの基礎知識

カートボックスが表示されている商品ページ

「カートボックスが表示されている」とは、どういう状態なのでしょうか?

結論といたしましては、Amazonで出品している商品ページの右側に【下図の赤枠内】の表示があればカートボックスが表示されている状態です。

ほとんどのユーザー(お客様)はカートボックスを獲得している「販売元(出品者)」から商品を購入される傾向が圧倒的に高く、「カートボックスを獲得することが売上を上げるための前提条件」といっても過言ではないでしょう。

この状態であれば、相乗り出品者の影響によりカートボックスが他の出品者に取られてしまうことはあっても、大幅な値上げの実施など大きな変更がない限りカートボックスそのものが消えてしまうことは基本的にありません。

カートボックスが表示されていない商品ページ

逆に「カートボックスが表示されていない」状態では、商品ページの右側にカートボックス画面が存在せず、代わりに下図のように「すべての商品を見る」というボタンが表示されます。

この状態の場合はカートボックスが表示されているページと異なり、お客様は出品元一覧から購入先を選択することになります。(手順は下記①→②)

お客様であるユーザーにとってわかりにくい仕様となるため、高い確率で販売機会が失われてしまいます。

①「すべての出品を見る」

②「すべての出品を見る」クリック後の出品元一覧

「すべての出品を見る」をクリックすると画面上部に「おすすめ出品」の要件を満たす出品はありません。という表記が確認できます。

カートボックス非表示の改善にはこの「おすすめ出品の要件」を満たす必要があります。

「おすすめ出品」の詳細ついてはこちらの記事をご参考ください⬇︎

【売上拡大要素】Amazonカート獲得率を上げる4つの条件

製品コードが登録されていることによるカートボックス喪失の要因

それでは、今回の本題である「製品コード登録」によるカートボックス喪失について解説をしていきます。

製品コードが登録されていることによりカートボックスが喪失する要因は「競争力のある価格を設定する」という部分が関係してきます。
Amazonでは、Amazonサイト内だけでなく、他のECサイト・ECモールも含めた商品価格をシステム検知するような仕様があります。

競争力のある価格とは

競争力のある価格とは、Amazon以外の大手小売サイトと比較した商品の最低価格です。
Amazonストア内の他の出品者の価格は含まれません。
競争力のある価格とみなされるには、販売価格+配送料を競争力のある価格以下に設定する必要があります。

参照:Amazonヘルプページ:出品価格のステータス
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/S9A4Q8K4Q6KT8TV?ref=xx_learnmore_pricingstatus_myifba

すなわち、Amazonで販売するうえでAmazon以外の大手小売サイトの販売価格よりも低く設定する必要があるということになります
Amazon以外の大手小売サイトとは「楽天、Yahoo、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、コジマ」などの他、製品コードで検索をかけた際に検索結果に表示される同一商品の全てが対象と思われます。

上記より、例えばAmazon内で¥1,000が最安出品である商品が他ECサイトで¥900で出品されていた場合は、他サイトの方が最安となるためAmazon内でカートが表示されない状態となってしまう可能性があるということです。

そのため、「Amazon商品ページ内の製品コード登録有無」と「他サイトでの出品状況」がAmazonのカートボックス取得における重要ポイントと言えます

製品コードの詳細についてはこちらの記事もご参考ください⬇︎

【必見】最新版Amazon出品「製品コード免除申請」申請方法と注意点を解説!

Amazon内での製品コード確認方法

製品コードの登録状況を確認する方法は、
セラーセントラル>全在庫の管理>詳細の編集>商品の詳細 
と進むと製品コードの確認が可能です。

登録している場合は、下図赤枠のように表示されますので、まずはご自身のアカウント上で製品コードの記載有無をご確認ください。
※在庫管理画面上ではJANコードがEANと記載されます。

製品コードを利用した他ECサイト出品状況の確認方法

Amazonサイト上で製品コードを確認いただけたら、次はAmazon以外の他ECサイトでの出品状況を確認します。

こちらはシンプルに該当の製品コードをGoogleなどの検索エンジンで検索することで確認可能です。

楽天やアスクル、Yahoo、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどにも出品されている場合も価格が検知されている可能性があります。

また、1社のみで販売している場合は各サイトの価格統制が容易と思われますが、卸先や転売業者の出品がある場合には各社に価格設定を見直していただく必要があるため注意が必要です。

(最新)その他の要因

これまでは製品コード登録を原因としたカートボックス非表示の事象について解説いたしましたが、Amazonのシステムは日々更新されております。
最近では異なる製品コードであっても、近しいタイトル(商品名)であることを理由に同一商品であるとシステムが判断した結果、他サイトの商品とAmazonで出品している商品が紐付けられていたケースもあったと弊社コンサルタントより報告が挙がっております。

例)「Amazon限定サンプルセット商品A」と「他ECサイトで出品しているサンプル無し商品B」が紐づけられてしまうなど。

こちらはAmazonから公表されている情報ではありませんが、タイトルの使い回しなどは極力されないことをおすすめいたします。

競争力のある価格設定への対策3選

カートボックス喪失(非表示)となり競争力のある価格設定が必要となった場合は、セラーセントラルTOP画面「推奨情報」内に下図のようなアラートが表示されます。

該当商品ページにカートボックス表示がなく、このアラートが表示されている場合の対策として以下の方法が考えられます。

対策①推奨される価格に変更
対策②他ECサイトの価格をAmazon出品価格へ変更
対策③製品コード免除申請により製品コードなしで新規ASINを作成

対策①推奨される価格に変更

◆概要
前述した推奨情報内の「おすすめ出品価格+送料」に記載された価格へ出品価格を変更します。

◆メリット
提示された価格に変更することで早期のカート再表示が可能です。

◆デメリット
出品者様の許容範囲内であれば問題ありませんが、相乗り業者がいる場合は他ECサイトで相乗り業者が価格を大幅に下げるなどした場合にカートボックス非表示となってしまう可能性が高く、価格のコントロールが難しいため、長期的に見てAmazonでの販売が不安定となってしまいかねません。

◆こちらの対策をおすすめする出品者様
・推奨情報内の「おすすめ出品価格+送料」に変更しても利益率の観点などから特段問題なく、早期にカートボックスを表示させたい方

対策②他ECサイトの価格をAmazon出品価格へ変更

◆概要
他ECサイトの出品価格をAmazon販売価格に変更します。

◆メリット
他ECサイトの出品が自社のみなど管理が行き届いている場合は①と同様に早期の対策が可能です。

◆デメリット
他サイトでは実質的に値上をすることになるため、対象サイトで売れ行きが好調な場合は慎重な判断が必要となります。
また、こちらも①と同様に転売業者などの出品がある場合は自社ページの価格変更だけではAmazonの基準を満たすことが出来ず、転売業者の商品ページについても価格変更を依頼する必要が生ずる可能性があります。

◆こちらの対策をおすすめする出品者様
・他サイトでの出品は自社のみで行っており、卸先や転売業者の出品がない方
・今後Amazonでの販売に注力する予定で、他サイトの値上げを行っても問題がない方

対策③製品コード免除申請により製品コードなしで新規ASINを作成

◆概要
Amazonへ製品コード免除申請をすることにより、製品コード登録無しで商品出品が可能となります。

◆メリット
製品コード登録無しで出品が可能となるため、他サイトの出品価格を気にすることなく、
Amazon内で最安価格としていればカートが表示されます。

※「(最新)その他の要因」でも説明しておりますが、「商品名」等でAmazon以外の大手小売サイトと価格の比較をされる可能性があり、解決後に再発する可能性もございます。
製品コードなしで登録する商品の情報を入力する際はご注意ください。

◆デメリット
Amazonへ製品コード免除申請が必要となり、Amazonの審査を受ける必要があります。
商品名等にてAmazon以外の大手小売サイトの価格が参照される可能性があるため、商品情報を記載する際には注意をする必要がございます。

また、新規ASINを作成し、販売を再開するということは、レビューや販売実績を一から積み重ね直さなければならないため、短期的には検索順位や売上の下落に繋がる可能性がありますので、ご注意ください。

勿論カートが取得できておらず、長期的に見ると新規でASINを作成した方が売り上げ回復に繋がる場合もありますので、直近の販売実績などの状況を鑑みて実施するようにしてください。

◆こちらの対策をおすすめする出品者様
・①、②共に対策が難しい方

以上の通り①~③までの対策をご紹介させていただきましたが、出品者様の状況により適切な対策が異なりますため、記載内容を参考に適切な対策を行っていただけますと幸いです。

製品コード免除申請についてはこちらの記事もご参考ください⬇︎

【必見】最新版Amazon出品「製品コード免除申請」申請方法と注意点を解説!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本記事をまとめますと下記の通りとなります。

・カートボックス喪失の一因には「販売価格が製品コード等を基に他の大手小売りサイトの価格と比較して競争力がある価格として認められない」ということがある。

・競争力のある価格設定への対策は下記の通り
 ①推奨される価格に変更
 ②他ECサイトの価格をAmazon出品価格へ変更
 ③製品コード免除申請により製品コードなしで新規ASINを作成

Amazonでの売上獲得には必須と言えるカートボックスですが、多数の要因によりカートボックスが非表示となってしまうケースがあります。

今回は製品コード登録を起因としたカートボックス非表示の事象とその対策ついて解説させていただきましたが、基本的なカートボックス獲得方法や記事内でご紹介した製品コード免除申請について解説した記事もございます。

ご興味のある方はぜひその他の記事もご参考くださいませ。

カートボックスの非表示についてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後もAmazon出品者の皆さまにプラスとなる情報を発信して参ります!
アグザルファブログが皆様の参考になれば幸いです。

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